もしかして もう 言える真実はない
私に許せる 嘘さえ わからない
Salyu / Dialogue
ファーストアルバム「landmark」を初めて聴いた18歳。あの時の衝撃は今でも忘れられません。頭から足先まで貫かれたような、それでいて包まれるような。
「絶対好きだろ」友人から渡された、当時はポピュラーなメディアであるMD。収録されていたのがSalyuの楽曲でした。そこからはいわゆるところのヘビロテ。
声自体の魅力はもちろん、言葉の繋げ方というか、多分これ以上の楽器はないだろうな、と感じたのを思い出します。表現者としてまさに唯一無二と思います。
未だにitunesのプレイリストにはSalyuの楽曲がインしてますが、今回は個人的なおすすめ楽曲をいくつか書いてみたいと思っています。知らんと損ですなー。
現在はどんどん楽器として完成に向かっていて、それでいて決して完成はしないという無限の伸び代を感じますが、個人的にデビュー当時がやっぱり刺さってます。
シングルばっかしですがww
valon-1
PVも独特の世界観溢れる、デビュー曲。もうこれです。この楽曲の前にRIP SLYMEのILMARIと共にIlmari×Salyuとして「VALON」というシングルを発表していますが、「valon-1」はその後にソロで再デビューした時の曲。
「VALON」のソロバージョン。意味はILMARIの故郷、フィンランド語で「光の中へ」なんだそうです。ニューヨークの同時多発テロの事件、9.11の後、それに対する思いも込めて小林武史が作曲したということでした。ヒューマニズム。
スケールの大きさと、強いメッセージを感じる曲ですが、それもSalyuの表現あってじゃないかなぁと思います。体全体で受けて、私はもう、これですっかりやられてしまいました。大事な何かを失って、置いていかれてしまって、でもこの先を生きていく中で、それでも見つめていくものがあるんだと思います。
Dialogue
セカンドシングルである、「Dialogue」。「valon-1」と同じく、アルバム「landmark」の9曲目に収録されています。作詞にSalyu自身も携わっているようです。こちらも壮大な世界観と生命力を感じる、神秘的な曲だと思います。声がすごく活きてる。
それでいて、改めて歌詞をみるとどの言葉も本当はすごく身近なものなのかなー。自分には関係ないと目をそらしていても、いつだってすぐ近くに無いことも含めて全ては在って、交わっていないと考えていたことも実は全部がここにも繋がっている。
「Dialogue」の意味は対話。タイトルの世界観のままのPVは「valon-1」よりも好みだなぁと思います。同じサイが出て来るwその通り2番のAメロがコーラスと対話してる部分のハーモニーがものすごく気持ちいいんですよ。もーたまらんわけですね。
to U (Salyu ver.)
「to U 」はBank Band with Salyuが有名ですが、こちらはSalyuの単独歌唱。伴奏もピアノだけでこれまた声が非常に引き立っています。セカンドアルバム「TERMINAL」の最後、13曲目で聴くことができます。個人的にこの曲はSalyu一人が( ・∀・)イイ!!
沈んだ希望が 崩れた夢が いつの日か過去に変わったら
今を好きに もっと好きになれるから
とか言われるともう…。語りかけるように、言い聞かせるように、長い夜が明けて、朝日を見るような感覚を味わいます。
青空
作詞作曲共にミスチルの桜井和寿。らしい、すごく真っ直ぐな曲だと思います。実は組み合わせはアンマッチなんじゃないか?と感じていたクチですが、とんでもない。すんばらしいと思いますね。この辺りは大分大人になってしまったSalyu笑
間違いのその先で
あなたが待っててくれたから
迷ってた過去も誇れるよ
という2番の歌詞が刺さります。Salyuはサビの張った声だけでなく、頭からグッと引き込まれるなー。やっぱり歌い手として曲を消化して昇華するのがすごく上手なんだなーと思いますね。一言一言、言葉がすごく丁寧だから感じるんだろうなぁ。
虹の先
「valon-1]のカップリング曲である、「虹の先」=結局ファーストシングルが一番名盤だと個人的には言い張ります。トリップ系。虹の先まで飛んでいきそうです。
物事に意味なんてあるのかなぁ、心を乱す必要なんてあるのかなぁ、でも大切なものがあるなぁ、ということを思って聴いていました。落ち着くけど締め付けられる曲です。
実は5曲じゃ済まない。
とりあえず5曲だけ紹介させていただきましたが、そんなわけありません。もっと聴いたほうが良いというわけです。個人的にはとりあえず「landmark」を聴く、の一択しかありません。声の魅力と世界観にとりつかれること請け合い。無人島に持っていきたい記憶ですね。
彼女の世界観、歌唱力、語彙や音楽性は、独特な哲学に基づいたもののようです。人間やっぱり持ってる世界が大切。自分も少しでも近づけるようにたくさんインプットしていきたいわ。リリィ・シュシュもSalyu×Salyuも聴きますが、私はデビュー当時の世界観がいつまでも頭に張り付いてるなぁ。
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